「風の丘を越えて 西便制」 製作:1993年/韓国
監督:イム・グォンテク
撮影:チョン・イルソン
音楽:キム・スチョル
原作:イ・チョンジュン
キャスト:キム・ミョンゴン
オ・ジョンヘ
キム・ギュチョル
アン・ピョンギョン
★一言コメント★
この作品はNHKテレビ「アジア映画劇場」で観ました。
番組と解説者の佐藤忠男さんについては後述します。
★あらすじ★
1960年代初めの頃。
一人の男(トンホ=キム・ギュチョル)が人を探しています。
幼い頃、彼は母親の恋人だったパンソリの歌い手ユボン(キム・ミョンゴン)とその養女ソンファ(オ・ジョンヘ)とともに旅をしていました。
破門をされて旅暮らしのユボンはトンホに太鼓、ソンファに唄の厳しい修業を課していきます。
その間に、パンソリは次第に時代から取り残されていきます。
そして、トンホはユボンについていけなくなり二人から離れていきます。
一時はそのショックで声が出なくなるソンファですが、元々唄が好きだったこともあって芸に情熱を傾けていきます。
ユボンは彼女に芸を極めさせるために、漢方薬で失明をさせます。
旅と修業を繰り返す中、そのことを知っていたソンファ、彼女が知っていたことを感じてとっていたユボン・・・。
後にユボンは罪悪感を抱きながらこの世を去ります。
トンホはソンファを探し当てますが、お互いに名乗ることも無く、唄い太鼓を叩く二人・・・。
そして、又別れていきます。
★おすすめポイント★
・たぶん、韓国映画を観たのはこれが初めてだったと思います。
日曜日の午後、NHK教育テレビに「アジア映画劇場」という番組がありました。
映画評論家の佐藤忠男さんが解説をしていました。
この番組ではとにかくたくさんのアジア映画を観た記憶があります。
中国、台湾、インド、イランはもちろんベトナムやマレーシアなど当時映画を作っていたことさえ知らなかった国の作品もありました。
なぜ観ていたのかというと、NHKが厳選して観せてくれるのだから悪い作品のわけが無い、という単純な思い込みででした。
今考えても暗い作品が多かったものです。
主に農村を舞台にした貧しい生活を描いたものが多くて、リアル感があって共感を覚えたり逃げ出したくなったりしたものですが、観続けていくと突き抜けていく強さや明るさが見えてきました。
今では作品の名も思い出せませんが、ふと何かの瞬間に思い出すシーンがあったりします。
足で踏み固められてツルツルになった土とか、熱い夕陽に照らされた稲とかだったりしますが・・・。
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